安倍・プーチン「首脳交渉」挫折で残る「2つの謎」

国内 政治

  • ブックマーク

 安倍晋三首相が悲願としたロシアとの北方領土問題解決による平和条約締結は、首相の病気退陣により最終的に破綻した。

 首相は辞任表明した8月28日の記者会見で、日露平和条約、北朝鮮による日本人拉致問題、憲法改正が実現しなかったことを挙げ、「痛恨の極み」「断腸の思い」と形容した。

 安倍首相は過去7年間で計11回訪露し、1期目を加えるとウラジーミル・プーチン大統領との首脳会談は計27回に及んだ。北方領土問題打開に積極的に取り組み、従来の対露政策を修正、経済協力を進めながら領土問題を解決する「新しいアプローチ」を打ち出した。...

つづきを読む