「朝鮮よりはるか下の日本に…」侮蔑感を利用してきた韓国歴代政権の罪

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「反日が愛国」という、時代錯誤のフレーズを叫んできた

 その中でも、最も悪質なのは、慰安婦運動をサポートしてきた挺対協(正義連)といまの文在寅政権だ。

 挺対協は反日民族主義の象徴であり、同時に現実権力だ。

 挺対協に関係した人の中から、民主党政権下で長官や国会議員になった人は多数いる。

「反日が愛国」という、時代錯誤のフレーズを叫んできた挺対協が、金大中、蘆武鉉政権の10年の間に急成長したということは、もはや秘密ではない。

 大統領になろうとする候補たちは、こぞって挺対協を訪れ、慰安婦お婆さんたちの手を握るパフォーマンスを演じる。文在寅大統領も例外ではなかった。

 自国の大使館の前で毎週、何十人、何百人の人が集まったデモが行われ、真実を歪曲する造形物を全国に設置する国。世界のどの国の政府が、そんな国と仲良くできるだろうか。

 しかも、他国の大統領に、日本は同盟ではないとまで言い、平気で約束や条約を無視する国と。今まで日本が韓国にどれだけ謝りつづけてきたか、韓国人は知らないだろうか。いや、知りたくないだろうか。

 日本の忍耐ももう臨界点に達したようだ。臨界点という言葉は、実に怖い言葉だ。

 ある物質が臨界点に達すると、これまでとは全く違う化学的な変化が起きる。それは今後の日韓関係が今までとは、全く違う形で展開されるということを意味するものだ。

 日本の忍耐が臨界点を通過する前に、韓国政府は、日本に対する今までの態度を見直すべきである。

 韓国人の好んで使う四字熟語に「易地思之」という言葉がある。立場を変えて考えてみる、そんな意味だ。

李東原(イ・ドンウォン)
日韓関係史が専門の評論家

週刊新潮WEB取材班編集

2020年9月3日掲載

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