橋下徹VS玉川徹 業界の掟破り、他局番組をネタにする“裏交流”が流行の兆し
玉川、「心外ですよ!」
橋下氏が芸人ではないことは言うまでもないが、口撃は収まらない。16日には「Mr.サンデー」(フジテレビ:日曜22時)に出演し、PCR検査数はどこまで増やすべき?というテーマになると身を乗り出した。
橋下:僕ね、このコーナーだけです、喋るのは。「あとは喋らんといてくれ」とプロデューサーに言われているので、ここだけちょっと喋らせてください。
――ということは、ここだけは喋ってくれということか?
橋下:メディア同士の意見を戦わさないといけないと思うんです。で、テレ朝「モーニングショー」の羽鳥くんの番組、すっごい影響があって、うちの義理の父が羽鳥派なんですよ。昨日、連絡が来て、「橋下さん、ちょっと考え方、変えてくれないか」と。「PCR検査、どんどんどんどんやったほうがいいんじゃないか」と言うんです。今、混乱しちゃっているのは、PCR検査を全国民にやって陽性者をあぶり出すという考え方があるんですけど、これってだいたい不可能です。だって、PCR検査って、陰性反応が出ても、その後、感染する可能性があるわけです。これは政府の専門家会議でも、もしやるんだったら、10日おきに、1億2000万人全員やらなきゃいけない。
――さらに熱が籠もる。
橋下:Jリーグも2週間おきに定期的にやっているんだけども、やっぱり陽性者は出るんですよ。全員に検査をやって隔離をやってウイルスをゼロにしていくなんてのは、これはありえない話。勘違いされているのは、必要ある人に検査は広げていく。で、今までは疑いのある人というのは37・5度以上の熱で4日間という基準があったんですが、ここはどんどんハードルを下げる。共演者で1人、陽性者が出たら、そこは濃厚接触どうのこうの関係なく検査をやる。これは必要だけれど、全国民にね、検査をやって陽性者をあぶり出すなんてこと、その誤解を生んでいる原因は、テレ朝「モーニングショー」と日経新聞ですよ!
さすがに日テレ、TBS、そしてフジにまで言われたら、テレ朝としても黙っているわけにはいかなくなったのかもしれない。19日の「モーニングショー」では、羽鳥&玉川のタッグで火消しに務めた。大阪でコロナの重症者が多いという話題になった時だ。
玉川:ずーっとなんですけど、大阪は検査が足りてないって声が出ているんです。例えば、Twitterなんかにも……。
羽鳥:それはお医者さんの側から出てるっていう?
――羽鳥アナも、いい加減なTwitterでは、裏付けにならないと感じたのだろう。だが、あに図らんや。
玉川:いや、一般のツイートだと思いますけど、そういう話を聞くんですよね。陽性反応を見ると、確かに大阪府としては7%位なんですけど、大阪市は二桁超えるんですよ。そういうことで言うと、やっぱり検査が足りていないんじゃないか。
羽鳥:検査ができずに待たされていると。
――結局、PCR検査が足りないという話かと思いきや……。
玉川:陽性率はね、繰り返し言ってますけど、例えば、アメリカなんかでも、何の指標として陽性率を使っているかというと、検査が足りているか、いないかの指標なんです。
羽鳥:(コロナ感染が)広まったら陽性率も高まるでしょうし、そういう面もあるでしょうけど、検査が足りないということは、分母が少ないわけです。そうすると数字が上がってくる。だから陽性率が上がってくる面があると。
――これまで傍観者のようだった羽鳥アナが、ここまで玉川氏をフォローしたことがあっただろうか。それにしても玉川氏は、陽性率は検査が足りているかどうかの指標なんて繰り返し言ってたっけ?
玉川:僕も調べてみたら、(陽性率が)だいたい5%を超えないように検査数を持っていかなきゃいけないという風なことらしいんですよね。
――繰り返し言っていたという割には心許ない。だが、ここから本領発揮する。
玉川:ところが、10%を超えてるっていう風なことで言うと、やっぱり検査が足りないんじゃないか。検査が足りてないってことは、正確な感染者数が把握できないということになっちゃいますよ。つまり、もっと感染者が多いんじゃないか。つまり、重症者だけが多いんじゃなくて、感染者がそもそも多くて、重症者が多くなっているんじゃないか、っていう風なことを大阪は疑わなければいけないんじゃないかなと思っているんです。
――やはり、検査である。そこですかさず羽鳥アナが、岡田晴恵教授に振る。
岡田:大阪だけでなく、東京も同じことが言えるのかなという風に思いますね。
――それでは大阪に重症者が多いという大前提が崩れてしまう。羽鳥アナが強引に割って入る。
羽鳥:まあね、玉川さんも1億何千万人全員に検査やれって言っているわけじゃなくて……。
玉川:本当にね、そんなこと未だに言ってると思われているのが心外ですよ!
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