皇居前「4億5千万円」の豪邸が競売に 業者が争奪戦か

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 街は灼けるような暑さなのに、なぜかそこだけひんやりしているかのようである。東京は千代田区麹町の、皇居に面したビジネス街の一角。駐日イギリス大使館にほど近く、御濠まで徒歩30秒。元料亭のような風情を湛えたその一軒家は、80坪ほどの敷地にポツンと建っている。ビルに囲まれているせいで、車で通ると、うっかり見落としてしまいそうだ。

 近所の住民が言う。

「家は2階建てですが、1階部分は9部屋あって、トイレと浴室も二つずつ。中庭や井戸もあり、外から見るより広い感じがします」

 東京地裁が、この物件を競売に付すという「公告」を出したのは今月5日のこと。売却基準価額(入札の基準となる価格)は、約4億5千万円である。それにしても、よくこれだけの家が残っていたものだ。

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