日本は北朝鮮からのサイバー戦争に勝てるのか…暗号通貨、SNSはスキだらけ
SNSを通じて携帯電話やPCの情報を丸々抜き取り、感染拡大
世界的に有名なサイバーセキュリティ会社・カスペルスキーは、先月29日に発表した報告書の中で「最近摘発されたVHD(ハードディスクに似たファイルシステム)として知られている新しいランサムウェアの変種の背後に、北朝鮮と関係のあるハッカーらがいる」と主張した。
この報告書の中で「VHDランサムウェアもラザルスグループが開発・運営していると結論を下した」と明記している。
彼らは日本で教育を受けており、日本はサイバー攻撃に対する防御力が脆弱でありサイバーセキュリティ・システムが遅れているのを熟知している。
日本でのランサムウェア攻撃の被害が他国より深刻でないのは、北朝鮮がラザルスグループの活動をサイバー空間内で露見させていないためだろう。
ホンダが経験した恐ろしいランサムウェアによる攻撃が日常的に起きる可能性は、他国に比して相対的に高い。
3.個人情報とSNSへのマルウェア攻撃
日本人は個人情報に対する意識がかなり高いが、韓国に劣らずSNSを広く活用しているため、マルウェア攻撃のリスクが高まっている。
最近の北朝鮮発マルウェア攻撃は、SNSの様々なプラットフォームに合わせてカスタマイズされ、携帯電話やPCの情報を丸々抜き取る。そして攻撃した携帯電話やPCの情報を利用して、次のターゲットへと感染を拡大させる。
彼らが日本を重要ターゲットにするのには理由がある。日本には朝鮮総連があり、世界経済や文化、科学技術のハブでもあるからだ。
以上のことから、日本のサイバー空間をハッキングし、企業や個人情報を盗み出せば、他国にサイバー攻撃を仕掛ける上で大いに役立つ。
これら3大攻撃目標は、今後の予想ではなく、まさに現在進行中の出来事だ。したがって、北朝鮮のサイバー攻撃に対する国家レベルの全方位的な対策と共に、すべての組織と個人情報を保護する実践的な警戒とサイバーセキュリティ・システムの強化は喫緊の課題である。
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