菅野智之が巨人で82年ぶりの開幕9連勝 平成の大エース「斎藤雅樹」を超えたか

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球速も自在に操る

 制球力だけではない。球速も自在に操る。今年4月に配信した巨人の公式YouTubeを見ると、自ら球速を138キロと言って投げると、スピードガンも138キロをマーク。140・3キロと宣言して投げると、実際に140・3キロを計測している。ここまで正確に投げ分ける投手はそういない。

「球速まで正確に操れるわけですから、これに緩急をつければ、打者を翻弄することができます。菅野は、東海大相模高校時代は、原辰徳監督の甥というだけであまり目立った存在ではなかった。ところが、大学へ入ってからはメキメキ力をつけてきましたね。球速も150キロを超えています。投球フォームやトレーニング方法など、絶えず研究を続けていて、今も進化しています。昨季は腰を痛めて2回登録抹消されましたが、今季は腰も治って万全ですね。全ての球種で球速もアップしていますから、かなりの成績を残すのではないでしょうか」(同)

 今年の菅野は極めて安定感があるということである。思えば、かつての斎藤もなかなか負けない投手だった。2人を比較すると、どちらが上か。

「それはもう、斎藤が上ですね。安定感も斎藤の方が上でしょう」(同)

 斎藤は、1982年のドラフトで巨人から1位指名されて入団した。

「斎藤は最初オーバースローでした。ところが、投球時の腰の回転が横切りだったので、当時の藤田元司監督がサイドスローに転向させました。藤田監督がフォームを転向させて20勝投手となったのは、渡辺秀武に次いで斎藤が2人目でしたね」

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