不況だとヒュンダイのトラックが売れる理由…韓国サラリーマン40代で肩叩きの悲劇

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お値段2倍、ぼったくりか適正価格か?

 現在、韓国で購入できる1トントラックはヒュンダイ・ポーターIIと起亜・ボンゴIIIの2車種である。この2車種は同じヒュンダイ-起亜自動車グループの車であり、エンジン、トランスミッション、車体など多くの部品を共用する兄弟車である。内外装デザインや装備の違いから選べるといえば選べるが、実質的に1トントラック市場はヒュンダイ-起亜自動車グループのモデルが市場を独占している状況である。

 それでは2020年7月のこれら2車種の販売台数を見てみよう。ヒュンダイ・ポーターIIは9,172台を販売し、韓国国産車ランキングの4位にランクインした。起亜・ボンゴIIIは6,251台で8位であった。なんと2車種とも販売台数のトップ10に入っているのだ。このように韓国の自動車販売台数において1トントラックは大きな比重を占めており、これはすなわち韓国にどれだけ多くの自営業者がいるかの証明でもあるのだ。

 2000年代初頭の韓国1トントラック市場は、ヒュンダイ、ヒュンダイ傘下ではなかった頃の起亜自動車、サムスン自動車の3社がしのぎを削っていた。その後、自動車業界の再編が進み、ヒュンダイ-起亜自動車グループがこの市場を独占するようになる。すると、ネチズンのみならず大手マスコミからも、ヒュンダイ及び起亜自動車がトラックの価格を不当に釣り上げているのではないかという疑問も提起されるようになった。

 実際にヒュンダイ・ポーターの最下級グレードの車両本体価格で比較をすると、2003年当時に839万ウォンだったものが、今年の8月1日現在では1675万ウォンにまで上がっている。金額だけで見るとほぼ2倍になっているのだ。

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