ワインの「価格に騙されない」選び方、夏にガブガブ飲みたい「ロゼ」のお薦め

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ロゼワインのもつ色が最も美しく輝くのは自然光だから

 それに価格が全てじゃないからこそ、ワインを選ぶ楽しみも増すと思いませんか? 美味しいワインを楽しむために必要なことが財力だけだったらつまらない。センスが磨かれた人には、それぞれの予算の中で多くの美味しいワインと出合えるチャンスがある。そこにワインの一つの楽しさがあると思うんです。

 そして何よりも、仮に美味しいと思えなかったとして、それらがちゃんと温度管理されていたかは重要。温度管理とは厳密に言えば今現在だけではなく、ワイナリーから今に至るまでの間ずっとです。販売する時だけ温度管理していても意味がない。流通過程がどうなっているかは多くの方には分かり難いと思いますが、これも経験を積めば少しずつ信頼できるルートというものが分かってくる。

 高価なワインが本当にストーリー由来のプレミアだけなら、そのバブルはとっくに崩壊しています。全ての高額ワインがそうではありませんが、その金額に見合った唯一無二の体験をさせてくれるものがあるからこそ、その事実を知っている人はまた飲みたいとなるわけです。

 さて、この季節に選ぶとしたら何か。太陽が似合うワインということで、やはりロゼがいいのでは。なぜかといえば、ロゼワインのもつ色が最も美しく輝くのは自然光。それも青空と太陽だからこの季節がいい。フランスでいうとプロヴァンス地方のロゼが有名です。あのエリアはたくさんロゼを造ってます。

 ヴァカンスで訪れたらみんな昼間っからテラスで飲むわけです。正直、少し重さを感じるというか、もっさりした感じのロゼですが、プロヴァンスの夏……そこはロゼが映える完璧なシチュエーションがある。

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