夏の甲子園 「稲村亜美」が今も忘れない名勝負 2012年「桐光学園VS今治西」
めざせ高校野球で始球式
――稲村さんといえば、なんといっても始球式なんですが、今、10球団制覇の状態でしたっけ?
稲村:そうなんです。もともとは12球団制覇を目標にしていて今、10球団やらせていただいています。あとは読売ジャイアンツさんと広島東洋カープさんの2球団なので、そこを投げるのが一番の目標ですね。そしてゆくゆくはメジャーリーグでも始球式したいなって。やっぱり海越えたいですね。
――これは私の希望なんですが、高校野球の本大会は難しいとしても、せめてどこかの県予選で稲村さんに始球式やってほしいですね。
稲村:それはまた夢ですよね。私自身がなしえなかったというか。私、中学のときに女子が甲子園に行けないということを知ったんですよ(苦笑)。それまでは分からなくて、何か行けるだろうと勝手に思っていて、ある日、人から聞いて行けないんだって思ったので、高校野球を諦めたんです。私自身も男の子と野球をやっていくなかで、ちょっと限界を感じていた部分もありましたし。ですから夢の舞台ですよね、高校野球は。絶対にいつかそのマウンドにも立ってみたいです。
週刊新潮WEB取材班編集
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