「愛の不時着」ヒョンビン写真集は幻に…ヒョンビン担当者、答える

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小銃を手に、訓練ボートを抱えてもお国のためにノーギャラ撮影

 Netflixの韓国ドラマ「愛の不時着」で、韓国の財閥令嬢と恋に落ちる北朝鮮軍将校を熱演し、日本でも大ブレークしたヒョンビン。その写真集『ヒョンビン、限界に挑む。――海兵隊入隊ドキュメンタリーBook』の日本での復刊が伝えられる中、ヒョンビンの所属事務所であるVASTエンターテインメントは「同意なしの出版」だと主張していたのだが……。

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 ヒョンビン側の主張は、撮影当時は兵役のため、海兵隊に服務中であり、公益性のために事務所を通すことなくノーギャラで撮影に臨んだが、すでに兵役を終えている現在、事前協議なしに復刊を決めたことを遺憾として法的対応を示唆したもの。

 当時、撮影を行った写真家にも事前承諾を得ておらず、復刊の知らせを聞き怒り心頭。日本での利益配分すら行われなかったという写真集の発売がなぜ可能だったのだろうか。

 9月7日に朝日新聞出版より復刊予定の『ヒョンビン、海兵隊の日々』(2,200円+税)は、2014年にイースト・プレスから発売された上記写真集に未収録の写真を追加した新訳完全版であり、旧版と違い、復刊版にはDVDの付録はついていない。

 ヒョンビンの写真集は、韓国の出版元・プラネットメディアが発売した『俺は海兵だ』(原題の日本語訳)を原本としており、ヒョンビンと彼の同期の海兵隊員8人(海兵隊教育訓練団1137期)を追ったもの。6週間の基礎訓練過程からその後の部隊配属、軍隊生活を通じて兵士らの率直な話を綴っている。

 中でもヒョンビンの撮影には、訓練する様子、小銃を手にし、訓練ボートを抱える姿など、グラビア的な演出が施された。写真集は限定数量でヒョンビンのポストカードを付けるなど、”ヒョンビン・マーケティング”重視で宣伝を行い、予約販売が開始されると同時にベストセラーとなるほどの大きな反響を呼んだ。

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