日本再上陸ヒュンダイ…「品質世界トップ・販売ベンツ超え」でもクレーム山積み

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P→D→R→Dと入れると、後進するという現象

 日本再上陸を示唆したヒュンダイ自動車。そのプレミアム・ブランドに当たる「ジェネシス」がメルセデス・ベンツを抜き、4年ぶりに韓国国内の高級車販売台数でトップに立ったと8月17日に報じられた。また今年2月には、米国の市場調査会社の「自動車耐久品質調査」でジェネシスは首位に輝いている。もっとも、ジェネシスは短期間で少なからぬクレームとリコールに直面しており、今回の「ベンツ抜きトップ」報道は手放しで喜べる状況ではないという。

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 ジェネシスの今年1~7月の販売台数は約6万台。ベンツは4万台強でBMWが3万台弱と両ブランドを上回っている。今回の好業績に大きく貢献したのは、ブランド初となるSUVのジェネシス「GV80」とセダン「G80」の両輪。前者は同期間に2万台超、後者は3万台弱を売った。

 その一方で8月6日、国土交通部は、ジェネシス「GV80」の走行可能表示装置に関連してリコールを命じるなど、品質問題が相次いでいる。同車に関しては、発売から45日で、P(パーキング)→D(ドライブ)→R(リバース)→D(ドライブ)と入れると、後進するという現象が起こり、こちらもリコール対象となっていた。

 また、ヒュンダイの内部分析によると、新車発売から3カ月の間、マイナーチェンジモデルは100台当たり2~3台の割合で品質問題が発生し、新車では100台当たり5台の割合で「品質に難あり」と指摘された。短期間でこれだけの品質不良が見つかるのは芳しくない。加えて、ただでさえ国内市場における外国車のシェアが高まっている状況で、こういった「品質リスク」は競争力を悪化させかねない。販売台数でベンツやBMWを超えたと手放しで喜べる状況ではないようだ。

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