韓国洪水…“言い訳”番長な省庁、セウォル号に学べない国民の「安全不感症」

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韓国の気象庁は「誤報庁」、降水有無の的中率は46%

 気象庁は当初8月上旬の降水量を平年と同じか、少ないという長期予報を出していた。夏季の緑潮を薄める水を確保するため、ダムの水を最大限貯めておいたとみる専門家もいる。

 気象庁の予報は見事に外れて、水資源公社は一気に放流。洛東江は堤防の一部が崩壊した。崩壊したときの水位は最大許容より1メートル低かったことがわかり、欠陥があった可能性が浮上した。

 水資源公社が責任を転嫁する韓国の気象庁は、巷では「誤報庁」と呼ばれている。「気象庁の体育大会は雨になる」「気象庁の野遊会は雨になる」など、自分たちの主催行事すら予報できないと揶揄されている。

 韓国に接近する台風は、韓国と日本、米国が予報を出すが、国民は日本の予報を信頼する。まれに台風が日米の予報より韓国の予報に近い進路をとることがあるが、そういったとき、韓国気象庁はそのまぐれ当たりを喧伝する。

 日本をはじめ、アジアに甚大な被害をもたらす自然災害に地震と台風がある。地震は現在の科学技術では予測できない。地震研究の第一人者は、地震予知を語る人は十中八九ペテン師と思って間違いないと話している。
 一方、台風の的中精度は上がっている。とくに日本は気象衛星やスーパーコンピュータ、予報官の育成などに、惜しむことなく予算を投じてきた。
 国民の安全を守るためである。

 一方、韓国の気象庁には国民の安全を守るという考えはないようだ。当たるも八卦、当たらぬも八卦と考えているのだろう。
 17年に韓国監査院が行なった調査で、降水有無の的中率は46%だった。八卦どころか半分も当たっていなかった。

 安全意識の欠如は気象庁に限った話ではない。政府はもちろん、国民にも安全不感症が蔓延している。

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