ドトールは「コーヒーレモネードソーダ」を発売 今夏の“変わりダネコーヒー”事情

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 いま、1年でもっともアイスコーヒーがおいしい季節だ。今年は各社から“変わりダネ”のコーヒーが続々登場している。その背景を追った。

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 コーヒーチェーンのドトールコーヒーショップ」が今夏より販売しているのが、「コーヒーレモネードソーダ」という商品だ。ブラックコーヒーにレモンシロップ、炭酸を混ぜた逸品で、HPの紹介文によれば〈程よい炭酸感を残しつつコーヒーとレモンの香りをお楽しみいただけるドリンク〉だそう。同時に「ティーレモネードソーダ」も売り出しているが、こちらは「レモンティー」を連想させるからか、まだ抵抗感はない。いったいなぜ、コーヒーにレモネードを混ぜようと思ったのか。ドトール広報によると、

「今年の夏は例年より暑くなるということで、何か『炭酸』を使ったドリンクができないか模索していました。いまレモネードがブームになっており、コーヒーと掛け合わせてみようと企画したのです。社内でも『どうかな?』という反応はあったのですが、8月に入り、気温の上昇と共に売れ行きも伸びています。サードウェーブコーヒーの登場で、明るい酸味のあるコーヒーが皆様に受け入れられるようになったことも背景にあると思います」

 意外にも(?)食に保守的とされる男性客に好評だという。普通のアイスコーヒーより飲みやすく、喉が渇いた時は“がぶ飲み”できるというのがその理由だと目される。実際、コーヒーの苦みとレモンの酸味が絶妙にマッチし、なかなかイケる味だった。

 こうした変わりダネのコーヒーは他にもある。

 カフェ業界の雄・スターバックスコーヒーは、昨年、水出しコーヒーにライムフレーバーを加えた季節商品「コールドブリューライム」を全国で販売していた。が、こちらはベテランのスタバ店員をもってして、

「ここだけの話、あまり美味しくなかった。物珍しさから注文するお客さんはいましたけれど…」

 と言わせるシロモノだった。それゆえか、2020年には販売されず。代わって今年登場したのが、ドトールと同じく「レモネード」路線で攻める「コールドブリュー コーヒー フローズンレモネード」だ。読んで字のごとくフローズン状にしたレモネードをコーヒーに浮かべた飲み物で〈溶け合い変化していく風味をお楽しみください〉(HPより)と、見た目も涼しげだ。

 レモン系では、猿田彦珈琲からも「しゅわしゅわレモンコーヒー」が発売中。ほかにコーヒーチェーンの変わりダネには、上島珈琲店が期間限定で販売する「ココナッツミルク珈琲」があるが、先の2つに比べれば、ココナッツパウダーとコーヒーという、比較的分かりやすい組み合わせと言えるだろう。

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