巨人「澤村拓一投手」が3軍落ち 中央大時代からずっと指摘されている課題とは

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大学時代から成長していない

 実は、澤村は大学時代も同様の指摘をされていた。

「澤村が中央大学2年の頃から、中大野球部の監督で元巨人の投手の高橋善正さんに何度も言われていたのが、コントロールと変化球を磨くことでした。それが巨人に入るための課題になっていたのです」(同)

 澤村は、中央大学2年の秋には球速が150キロを超えるようになり、大学3年には156キロ、4年には大学生歴代最高(当時)の157キロをマークしている。今の球速とほぼ変わらない。プロになっても、コントロールと変化球が課題となっているわけだから、大学時代からあまり成長していないと言われても仕方がない。

 澤村が復活するためにはどうすべきなのか。

「3軍のトレーニングでは、基本的にボールを握らせないそうです。シャドーピッチングも禁止。ピッチングが良かった時の過去の自分の映像を見せて、イメージトレーニングに重点を置くそうです。彼は、自分のピッチングを俯瞰して見るべきですね。第三者の立場で客観的に見る必要があります。そうすれば今、どこが悪いのか見えてきます。150キロを超えるストレートなど、素晴らしいものを持っているし、並外れた体力がある。大学時代は、スクワットばかりやって、スクワットマンなんてあだ名がつきましたが、人が見たらびっくりするような大きな太ももですよ。体も恵まれ、いい球も持っているんだから、このまま終わっちゃあもったいないですよ」(同)

 8月15日、澤村は上武大とのプロ・アマ交流戦に初先発。1番打者を見逃し三振、四球、左飛、最後は今秋ドラフト候補の古川裕大捕手を空振り三振に抑えた。1回でマウンドを降りたが、最速は155キロだった。1軍復活への道筋は見えたのだろうか。

週刊新潮WEB取材班

2020年8月19日掲載

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