巨人「澤村拓一投手」が3軍落ち 中央大時代からずっと指摘されている課題とは
猪突猛進
今季、成績が良くない理由は何か。先の関本氏によれば、
「澤村は、ピッチングそのものの理解というか、学習能力があまりありません。要は、ピッチングの組み立てができていないのです。彼は、153キロ、154キロのストレートでカウントを取ると、最後はフォークで三振を取ろうとするのですが、制球が乱れて、四球を与えることがある。挙げ句、ストライクを取りにいった甘いストレートを痛打されて降板するというパターンの繰り返しでした」
つまり、配球が単調ということか。
「彼には、140キロ台のいいスライダーもありますが、あまり投げないのです。自分のストレートを過信しているところがあって、頑なにストレートとフォークしか投げない。他人が言っても聞きませんね。強情なところがあるんです」(同)
ちなみに、澤村の座右の銘は「猪突猛進」だという。
「これは堀内恒夫さんも言っていたことですが、彼は、きれいな三振を狙っているのではないか。見逃し三振や空振り三振を取りたがる。そのためにストレート中心のピッチングになっているのでしょう。本来、入団5、6年目になると、内野ゴロで仕留めるような投球に切り替えなければ駄目です。投手として長くプレーができません。そのために、変化球も増やす必要があります。ところが彼は、それをやろうとしないんですね」(同)
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