「土下座像」騒動の受け止め方 歴代首相の「無限謝罪の歴史」を振り返る
使い勝手のいい「慰安婦カード」
今年5月、元慰安婦を支援してきた団体「正義記憶連帯(旧挺対協)」に寄付金私物化の金銭スキャンダルが持ち上がり、韓国の「慰安婦運動」のいかがわしさが騒がれたが、在韓ジャーナリスト曰く、
「検察に告発された正義記憶連帯の前理事長に対する事情聴取は未だに行われていません。というのも、文政権は『たまねぎ男』を追及した検察を敵視し、人事を動かすなどして骨抜きにしてしまった。その結果、今の検察体制では、正義記憶連帯の疑惑にメスを入れることができず、うやむやになってしまっているんです」
しかも、
「正義記憶連帯の前理事長のスキャンダルを告発した元慰安婦も、当初は『慰安婦デモ』のあり方を批判していましたが、ほとぼりは冷めたということなのか、8月12日、14日には批判していたデモなどに参加する予定です。ますます、正義記憶連帯のスキャンダルは過去のものとなりそうな情勢です」(同)
呉氏が続ける。
「日本を叩くことを生きがいとしているかのような左派政治家である文大統領は、正義記憶連帯のスキャンダルに国民の意識を向けさせたくない。その折に、土下座像の騒動が起きて、内心ホッとしたことでしょう。やはり悪いのは日本なのだと、国民の意識がそちらのほうに向くことになりましたからね」
そんな文氏だから、
「反日カードの中でもとりわけ使い勝手の良い『慰安婦カード』を手放すはずがありません。盟友だったソウル市長のセクハラ自殺問題もあり、政権の支持率は下がっています。支持率上昇を図り、国民の団結を促すために慰安婦カードは持って来い。特に8月は慰安婦の日や光復節があって、反日気運が高まりやすいですからね」(同)
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