文在寅大統領は困った時の「K防疫」頼み…反政府デモ却下を断行
日本との良好な関係なくして、韓国経済は成り立たない
韓国経済は日本や中国、なかでも日本との関係で成り立っている。内需が小さい韓国は、貿易が経済を支えている。日本から輸入した部材で組み立てた製品を米国や欧州、中国をはじめとするアジアに輸出している。
日本との良好な関係なくして、韓国経済は成り立たない。
毎年8月15日、韓国デモのメッカである光化門広場やソウル市庁前広場などで、大規模な反日集会が行われてきたが、昨年は一味違っていた。
日本政府が韓国をホワイト国から除外する決定を行った直後で、ボイコットジャパンが吹き荒れていたのだ。
光復節に大規模な集会が計画されていることを知った在韓日本大使館と外務省は韓国に居住する日本人や旅行者に注意喚起を行っている。ソウル警察庁の発表は集会の日時と場所、予定規模のみで目的は公表されず、時期的に反日集会と推定したのだが、真逆だった。
光復節の前日、慰安婦支援を標榜する正義記憶連隊が主催した集会には主催者発表で2万人が集まった。一方、これをはるかに上回る主催者発表5万人、警察推計4万人が、光化門広場で文大統領の退陣を求めた。
「8.15文在寅左派独裁政権退陣の日」と銘打った集会には、野党議員や前青瓦台民政首席、弁護士、学生団体などが参加して、文在寅大統領の退陣と米韓同盟の強化を訴えた。
また、日本に対して韓国を統治した見返りと称して金銭を請求しながら、なぜ朝鮮戦争の賠償を北朝鮮に請求しないのかなど、文在寅政権の北朝鮮政策を批判する声も上がった。
文在寅大統領の退陣を要求した保守層は、保守政権時代には朴政権の告げ口外交や李明博元大統領の竹島上陸を支持するなど反日を主導してきた。もっとも、日本製品不買運動には不参加を表明し、文在寅政権と対立する日本や日本人に歩み寄る姿勢を見せた。
文在寅大統領の退陣を求める集会の参加申告は12万人に
保守系団体は、今年2020年の光復節にも文在寅大統領の退陣を求める集会を計画した。
8月15日、韓国の世論調査会社ギャラップが発表した政権支持率は、就任以来最低の39％を記録。文在寅政権の失策で、物価上昇が続く一方、産業の空洞化が進み、失業者が増加している。また不動産価格の高騰で、市民のマンション購入が難しくなったのだ。
26の保守系団体が申告した文在寅大統領の退陣を求める集会の参加者は12万人に達したが、2日前の8月13日にソウル市が集会を禁止する行政命令を出した。
8月10日にソウル中心部の南大門市場で8人の新型コロナウイルス感染者が確認されるなど、集団感染が再発するおそれが生じたのだ。
韓国の新型コロナウイルスは、カルト教団の新天地教会が最初のクラスターで、その後も各地の教会から集団感染が広がった。
新天地教会は、布教訓練を受けた信者が既存教会に侵入して、信者を刈り入れる手法で勢力を拡大してきた。
ソウル市は新天地教会に活動休止を命じたが、布教訓練を受けた信者が侵入している教会の礼拝を休むと「刈り入れ屋」だと疑われる。侵入信者は礼拝に参加して、新天地教会の教義とウイルスを伝播させていった。
20年8月15日の集会を予定した団体のなかに、新天地に続くクラスターと目されるサラン第一教会があった。そこで、ソウル市は集会禁止命令と併せて、違反した団体には罰金を科し、もし、強行して感染が発生したら求償を辞さない考えを示したのだ。
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