コロナ禍に屈せぬ南三陸町「震災語り部」ホテル(上)休まぬ「地域のライフライン」

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 新型コロナウイルス禍が再び全国に広がる中、政府の「Go To キャンペーン」は混迷し、夏到来にも有名観光地の宿泊業者の苦境は続く。取材で訪ねたのは、東北・宮城県南三陸町のホテル。毎朝、東日本大震災の被災地の風景を巡る「語り部バス」を出す。これまで38万人を乗せ、その縁を全国に広げ、コロナ禍にも屈せず1日も休むことなく客を迎える。「被災地のホテル」の使命があるという。

「語り部バス」に乗る

 7月18日(土)の午前8時45分、「語り部バス」はいつものように「ホテル観洋」の玄関前を出発、冷たいヤマセ(北東風)の霧雨が包む宮城県南三陸町の被災地の風景へ旅立った。...

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