山尾志桜里氏、玉木代表と行動と共に…地球9週分のガソリン代から離婚まで
ガソリンのプリペイドカード代の怪
「政党をまるでアテにせず、小選挙区でガチンコ勝負して勝てる、勝つぞというような面々と言っていいでしょう。彼らで新党を作って、憲法改正をテーマに自民党の補完勢力として存在感を示す腹積もりでしょう。玉木さん自身、与党志向で、思ったことを実現したいというのがかねての思いですからね」
立民を離党して山尾氏が国民に入党した時には、両党の合流交渉は水面下で重ねられていた。それがうまく行けば山尾氏は再び立民のメンバーと顔を合わせることになるわけだ。立民の枝野代表以下、自分たちを袖にした彼女を認めるとは言い難く、「そうなることはない」と玉木代表と山尾氏との間に「密約」があったから、彼女は国民に入党できたということなのかもしれない。
ここで改めて、野党だけ渡り鳥な山尾氏のこれまでを振り返っておこう。
少女時代にミュージカル「アニー」の主役として活動し、東京学芸大附属高を経て東大法学部へ。在学中から法曹界を志し、司法試験に2002年、都合7度目で合格した。2年後に検事として任官した彼女に目をつけたのが、当時は民主党代表だった小沢一郎氏だ。このラブコールに、「検事として犯罪のない世の中へ変えることに限界を感じ、政治の世界を志した」と応えた山尾氏は3年強の検事生活に別れを告げる。09年8月の政権交代選挙で愛知7区から出馬し、初当選。3年後の総選挙では落選するも、2014年総選挙で2期目の当選を飾った。
彼女が政界で注目を集めたのは、2016年2月、「保育園落ちた日本死ね!!!」なる匿名ブログを国会で取り上げた時だった。安倍晋三首相に切り込む姿がワイドショーでも取り上げられ、その論功行賞として、民主と維新が合流してできた民進党の政調会長に大抜擢されたのだった。
しかし、その後は政治活動というよりはむしろスキャンダルの方で話題となっていく。その最初は「地球9周分のガソリン代」だった。民主党愛知県第7区総支部として提出した収支報告書には、
2012年 230万円
2013年 82万円
2014年 86万円
とあった。
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