60代家長が20代ベトナム妻と再婚で… 群馬「和牛農家」の大混乱
「25歳のベトナム人と再婚する」――会社員のAさん(32歳)が60代の叔父からそう告げられたのは、2018年の夏のことだった。
Aさんは群馬県で戦前から広大な土地を持つS家の分家である。祖父の代で農地改革がありいったんは土地を国家に買収されたが、生真面目だった祖父は寝る間も惜しんで汗水流して働き、再び土地を増やしていった。稲作、葉タバコ、とうもろこしなどいくつかの作物ビジネスを経て、最終的に行きついた畜産業で見事大当たり。BSE(狂牛病)が問題となり和牛需要が高まった2000年代には年商数千万円をたたき出し、ひと財産を築いた。...