ストライクゾーンの“朝令暮改”に物申す…監督より年長審判に判断できるか

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球審は中腰の辛い姿勢で長ければ5時間くらいジャッジを続ける

 ここで少し余談ですが、実際に私も毎年最低1度はバッティングセンターに行き120キロの球で動体視力の衰えを測ることにしています。30代の頃、40代前半、そして48歳の今を比較してみますと、全然打てないというか見えなくなってきております。

 話を戻しまして、なぜ私がこの加齢による動体視力の低下にこだわるかと申しますと、特に1軍の試合をさばく審判団の年齢というのが、選手はおろか監督やコーチと同年齢もしくは上だったりするのが気になるからです。

 球筋が見えなくなって引退する選手の年齢よりもはるかに年上の方々が、その球筋を見極めジャッジするというのは、無理筋ではないでしょうか? 審判団を非難するつもりではありません。むしろ、身体的能力の低下があって当たり前だという前提でジャッジングを考えるべきではないかと申し上げたいのです。

 しかも審判というのは、体調不良等の例外を除けばプレイボールからゲームセットまでずっと同じ方が務めます。選手以上に長時間グラウンドに立ち、球審は中腰の辛い姿勢で長ければ5時間くらいジャッジを続けるのです。

 そういう状況ですから、判断が鈍るのも当然でしょう。観ている側からすると、早い回と終盤ではストライクゾーンが変わってきているように思えてしまい、故意ではないにせよ、どちらかのチームに有利に試合を作っているように見えてしまうこともあるのです。

「審判は試合をさばく立場であって作る仕事ではない!」なんて声に出したくなってしまうこともあります。じゃあ両チームに平等であれば、ストライクゾーンが狭すぎたり広すぎたりしても良いのか? というとそうでもないのですが。

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