清原和博氏も出演で話題 プロ野球OBが続々YouTubeに進出するウラ事情

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地上波の未来は……

 同じく民放キー局で番組制作に携わるスタッフが言う。

「昔はプロ野球選手OBの対談をテレビで流すことも珍しくなかったものです。現役時代のエピソードが披露されると、視聴者は喜びました。他にも名球会の旅行に密着したり、優勝チームのハワイ旅行を紹介したり、現役選手も含めてののど自慢、運動会なども、よく放送されていました。プロ野球が国民全体の娯楽だった時代は、現役選手がシーズンオフの時にしか出演できないので、各局で取り合いになりました。ところが試合中継の視聴率が下がると、そうした番組も視聴率が振るわなくなり、最近では企画を出しても全く通らなくなってしまいました」

 こうしたことを背景に、OBはYouTubeで“自給自足”の体制を作っているというわけだ。表には記載していないが、デーブ大久保氏(53)の「デーブ大久保チャンネル」(登録者数:2万9500人)には柳葉敏郎(59)や宅麻伸(64)も出演し、テレビマンの注目も集めたという。

「OBが集まって思い出話に興じているのは、やはり面白いですね。OBがベストナインを選ぶのも流行っていて、片岡さんの公式チャンネルで清原さんがベストナインを選出しました。ある意味で皮肉なことですが、プロ野球OBの皆さんがYouTubeで存在感を発揮し、再生数が伸びれば伸びるほど、地上波からは更にプロ野球中継と、プロ野球に関する番組も減っていくと思います」(同)

週刊新潮WEB取材班

2020年8月11日掲載

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