宅急便を再設計して新しい物流を作り出す――長尾 裕(ヤマトホールディングス社長)【佐藤優の頂上対決】
eコマースの拡大で、全国を行き交う荷物の性格が大きく変わってきた。その大半が、誰かへの贈り物から、自分が発注し自分に届ける荷物になったのだ。コロナ禍でその変化に拍車がかかる中、クロネコヤマトは新しい配送サービスを始めた。彼らが考える物流の未来とはどんなものなのか。
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佐藤 私の仕事は、クロネコヤマトさんなくしては始まりません。書庫が数カ所にあるのですが、執筆するテーマによって、時々、本を数千冊単位で移動させるからです。...