三浦春馬さんの境遇に自身を重ねる人々に聞く…「宿命」とどう折り合うか

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

1人で考える時間があり過ぎてしまったのか…

 こういったご意見を頂きますと、自分自身が置かれている環境や状況の甘さに気付かされると共に、複雑な家庭環境で育ったにもかかわらず笑顔で前向きに生きていらっしゃる方も多いということも感じ取れました。

 自死を選ばれた原因は1つではないでしょうし、現在の新型コロナ禍における自粛生活の影響もあったのかもしれません(1人で考える時間があり過ぎてしまったことなども)。

 彼の苦悩は彼にしかわからないでしょうし、まして誰かがそれを聞き相談に乗ることも今となっては不可能になってしまいました。そして自死を肯定してはならないことを承知で言わせて頂きますと、ご本人の中にはこの自死によって救われた部分があったのでは? とも思ってしまいます。

徳光正行(とくみつ・まさゆき) 1971年12月生まれ。茅ヶ崎市出身。日本大学芸術学部在学中よりミュージシャンを目指すが、父の病により断念。その後、司会業やタレント業に従事する。また執筆活動にも着手し『伝説になった男~三沢光晴という人~』『怪談手帖シリーズ』などを上梓。4月27日には岩井志麻子氏との共著『凶鳴怪談』を出版。現在YouTube「徳光ちゃんねる」でも活躍中。

週刊新潮WEB取材班編集

2020年8月9日掲載

前へ 1 2 3 次へ

[3/3ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。