「親バカ青春白書」もヒットの予感 福田監督のベタでレトロな作風と女優起用の妙

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日テレも全幅の信頼

 初回視聴率は10・3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、平均視聴率[世帯])で好スタートだった。

 主演は福田組の常連であるムロツヨシ(44)。プライムタイム(午後7時~午後11時)連続テレビドラマでの主演は初という。

 ムロの娘役を永野芽郁(20)、その同級生を中川大志(22)、今田美桜(23)らが演じる。ちなみにムロと並んで福田組の常連である佐藤二朗(51)も第1話に出演した。

 映画版の「今日から俺は!!」も含め、何もかも順調という印象だ。取材に応じてくれた日本テレビの関係者も、福田への信頼は篤い。

「日本テレビはドラマを制作する際、社員のプロデューサーと監督にこだわります。ところが珍しく、福田組だけは完全にお任せです。前作の『今日から俺は!!』もそうでした。社員プロデューサーは、福田さんのケア、広報、スケジュール管理に徹し、ドラマの制作に携わることはほとんどありません」

中園ミホを尊敬

 福田のドラマがなぜ人気なのか、この関係者は彼の「ミーハー精神」を理由に挙げる。

「構成作家として活躍したのも、ミーハー精神が旺盛だったからだと思います。演出家としての福田さんは特に女性タレントの起用がうまい。指原莉乃さん(27)や橋本環奈さん(21)を女優として育ててきましたが、今回の注目は今田美桜さんでしょう。3人とも性格が少しきつめというイメージがありますが、いずれもコメディエンヌとしての才を持ち、それを巧みに引き出します。ちなみに指原さんが大分県出身、橋本さんと今田さんが福岡県出身と、全員が九州出身です」(同)

 この関係者によると、小栗旬(37)が主演した刑事ドラマ「東京DOGS」(フジテレビ系列・2009年)の脚本で、テレビ業界に福田の名前が広く知られるようになったという。

「あの作品で有卦(うけ)に入り、『勇者ヨシヒコシリーズ』(テレビ東京系列・2011、12、16年)、2017年に公開された監督作の映画『銀魂』(ワーナー ブラザース ジャパン)でヒットメーカーとしての地位を確立しました。特に若い人たちの心をがっちりと掴んでいます。その作風は“ベタでレトロ”。福田さんは尊敬する脚本家の1人として中園ミホさん(61)の名前を挙げています。確かに『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系列・2012年~)をはじめ、彼女の作品もベタでレトロです。かなり影響を受けているのでしょう。ちなみに福田さんのツイッターでは数年前、中園ミホさんとの2ショットが掲載されています(笑)。こういうミーハー精神を臆することなく脚本に反映させるのが、人気の秘密ではないでしょうか」(同)

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