世界王者「浜田剛史」を救った少年時代の「タオルボクシング」(小林信也)
「17歳になったらプロボクサーになる、幼いころからずっと決めていました」
この秋60歳を迎える浜田剛史さんが現役時代と変わらない無骨な表情で言った。上体はガッシリ、ずいぶん大きくなった印象を受ける。いまは帝拳プロモーションの代表、選手の育成に携わっている。
浜田は1979年春、沖縄水産高を卒業して上京。帝拳ジムに入った。
「モスクワ五輪(1980年)の強化候補になっていましたが、五輪を目指す気はありませんでした」
浜田が見上げる先はプロの世界チャンピオン。...