BLACKPINKのファッションが世界を席巻…「着物のパクり」論争も沸騰中
日本人は嫉妬している
日本からの主張をまとめると、「朝鮮時代の伝統的な韓服に染色技術は盛り込まれておらず、女性たちは胸を露出する原始的な姿であり、BLACKPINKの華やかな韓服デザインとは違う」「BLACKPINKが着た韓服の派手な模様は、日本の着物(振り袖)の刺繍や染色技術に着眼したものだ」というもの。 胸を露出する原始的なものを踏襲するのはムリがあるとしても、着物にインスピレーションを得たという物言いには頷ける。
また、「韓服は女性のボディラインが現れない反面、着物はそれが浮き彫りになる。着物は袖が広いが、韓服は袖が広くない。この点、BLACKPINKの衣装は肌の露出が多く、着物のように袖が広がっているではないか」と。
実際、ミュージックビデオの彼女らの装いは、チマチョゴリとは程遠い、いわば「フュージョン韓服」。華やかな模様のシースルー生地に原色の模様を施し、チョリック(朝鮮時代の武官の公服)が着るような上着を羽織り、ノリゲ(冠婚葬祭用の飾り)を肩章として着用するスタイルは、全く新しいファッションとも言えるだろう。
派手な染色、芸術的なデザインは伝統的な韓服にはなかったという訴えについて韓国メディアは「日本人は世界的な『韓流の熱風』に嫉妬し、根拠のない誹謗を広めている」と批判。「BLACKPINKの韓服が着物に似ているという日本人」「世界の人々が大注目の韓服なのに、日本人だけは興味がない」と皮肉る。
波紋が広がると、BLACKPINKの韓服をデザインしたダナ・ズダン代表兼デザイナーのダンハさん(31)も、直接釈明に乗り出した。
ダンハさんは7月29日、韓国の有名ラジオ番組のインタビューで「着物コピー疑惑」を一蹴。「宮廷風呂敷からデザインを取り入れた」「BLACKPINKで話題を集めた後、フュージョン韓服が海外で多く売れているが、着物問題が起こった日本の客も非常に多く訪れている」とも。 続いて「私たちがデザインした韓服は着物とは違うもの」と強調した。
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