李登輝・台湾元総統、95歳「最後の来日」シーンを振り返る

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“沖縄なら行けるかな”とこぼした

 去る7月30日、台湾の李登輝・元総統が台北市内の病院で、多臓器不全などのため死去した。享年97。1996年、最高指導者を住民が直接選ぶ初の総統選挙で勝利し、初代の民選総統に就任した巨星は、2018年6月に沖縄を訪れていた。そのシーンを振り返っての追悼――。

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 6月22日、那覇空港に降り立った李登輝元総統。当時95歳の高齢を押しての来日は、糸満市における戦没者慰霊祭への出席が目的だった。

 当時、取材をした記者によると、
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