北朝鮮のコロナ流行の実態…脱北したのに敢えて北へ戻った”感染源”青年の告白

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休戦の日に然るべき動画がない金正恩の健康不安

 そこで、脱北者が開城市の保衛司令部に自首した事件を悪用し、新型コロナの感染経路が韓国からであることを既成事実化したのです。

 かねてよりの経済制裁、折からの新型コロナによって社会統制が進んで国内経済は疲弊。金正恩と北朝鮮体制に対する国民の不満と批判が日増しに高まっているようです。

 開城市は開城工業団地が稼働している頃は、北朝鮮の中でも生活しやすい都市でしたが、今では中朝国境から最も離れた貧困に喘ぐ街に転落しています。

 金正恩不在の中で実権を握る妹の金与正は、この事実が全土に知れ渡るのを恐れ、新型コロナ感染にかこつけて開城市を封鎖し、国家保衛省と朝鮮人民軍保衛司令部を動員し、前代未聞の都市浄化作業を行っているとのことです。

 北朝鮮にとって7月27日は休戦67周年。前例のない祝賀ムード作りをしていました。この休戦協定締結日でのメインイベントは、朝鮮戦争に出征した老兵を労う「全国老兵大会」。2017年に開催された際には金正恩も出席して老兵たちと記念撮影を行っています。

 しかし今回は、金正恩がこの大会に出席し、3年前のように老兵たちを直接労ったという事実も、それを伝える動画も見当たりません。代わりに、党中央政治局非常拡大会議に出席したという報道により、その健在ぶりを立証しようとした。また27日未明、軍幹部とともに、人民軍烈士の墓参を行ったとして数枚の写真を公開したのですが、いずれも健康不安説を払拭するには全く十分ではありません。

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