「文政権」で4倍へ…税収不足を交通違反の取り締まり金で埋めるセコさ

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スピード違反と信号違反についで多い違反はUターンと車線変更

 スピード違反と信号違反についで多い違反はUターンと車線変更だ。

 大通りから小さい路地へは左折侵入ができない交差点が多く、左折車両は交差点を通り過ぎて、Uターンレーンがある交差点から戻ることになる。

 先頭の車両から順に転回するのが基本だが、実際はレーンの先頭車がUターンを開始すると各車両が一斉に転回を開始する。一度で回りきれずに、バックをする車両もある。すべての車が無秩序に転回するのだから、事故が起きるのは当然だ。

 交差点の車線変更における違反は道路表示に起因する。日本の道路は、どの車線がどの方向に向かうためのものかが頭上の標識に書いてあるので、運転者は早い段階から目的地に合わせて車線を選ぶ。

 韓国の表示は道路上に書かれてあり、どの車線がどの方向に向かうためのものか、交差点に進入するまでわからない。交差点に入って車線が違うことを知った運転手は強引な割り込みを試みる。

 渋滞によるストレスも事故を誘発する。韓国はカーナビが発達しており、なかでもアイナビというブランドの人気が高い。すべてのアイナビ利用者はナビゲーションに従って同じ道路に集中し、渋滞が多発する。渋滞のストレスを抱えた運転手が強引に割り込み、事故につながる。

 韓国の自動車交通は戦後、米国に倣って右側通行を採用した後、60年代以降は日本を指標としてきた。自動車産業や交通法規は日本を参考にし、多くは日本を模倣したが、一般車両のナンバープレートを日本とは真逆の緑地に白文字にするなど、一部は日本と異なるルールを採用した。

 安全についても日本式を避けたということになるだろうか。

佐々木和義
広告プランナー兼ライター。商業写真・映像制作会社を経て広告会社に転職し、プランナー兼コピーライターとなる。韓国に進出する食品会社の立上げを請け負い、2009年に渡韓。日本企業のアイデンティティや日本文化を正しく伝える必要性を感じ、2012年、日系専門広告制作会社を設立し、現在に至る。日系企業の韓国ビジネスをサポートする傍ら日本人の視点でソウル市に改善提案を行っている。韓国ソウル市在住。

週刊新潮WEB取材班編集

2020年7月30日掲載

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