「愛の不時着」大ヒットの立役者、脚本アドバイザー告白…私は北VIPのSPだった
金日成宮殿の護衛を務め、脱北後に映画監督へ
日本列島に第3の韓流ブームをもたらしたと評価される韓国ドラマ「愛の不時着」。その成功の背景には、脱北者の心まで捉える北朝鮮内部の細かな描写があった。 今年で脱北16年目となる平壌出身の映画監督クァク・ムンワン氏(52)は、脚本にアドバイザーとして参加。ドラマの主な舞台となった、北朝鮮の多様な生活を生々しく描き出すのに大きな役割を果たした。金日成宮殿を直接警護した警護軍官出身の監督はインタビューに答え、「北朝鮮の知られざる姿を『愛の不時着』に投影した」と語る。
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7月26日、ソウルで単独インタビューに応じたクァク監督は、「ドラマが日本社会で大きな反響を呼んでいることに感謝する」と話した。インタビューが行われたのは、「愛の不時着」の中で自身が担当する脚本パートを書き上げた思い出深いカフェだ。
「愛の不時着」の脚本全体は超売れっ子のパク・ジウン氏が担当。クァク監督は構成や関連シーンの描写、アイディアの提案などを担った。過去、一緒に働いた在米韓国人の映画関係者を通じてパク氏と知り合ったクァク監督は、米国に滞在するパク氏と連携するために米国に渡って打ち合わせを重ねたという。
クァク監督は、最高尊厳(金王朝)への冒涜、人権問題と政治犯収容所問題、そして核問題について配慮したとも。このカフェには執筆のため10時から22時までの営業時間ずっと居座り、時には気を使ったマスターが店を閉じずに黙って出ていくという映画のようなシーンもあった……。
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