巨人、好調「パーラ」の陰で思い出す7人のハズレ外国人野手

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格安助っ人もダメ外国人

 5人目は06年1月に入団したジョー・ディロンだ。読売にしては珍しい、推定年俸4000万円という格安助っ人であった。

 それだけに活躍したらまさに“掘り出しもの”と言われたはずだが、そうは問屋が卸さないのが世の常というか。

 実はもともと悩まされていた疲労性腰痛の影響で、開幕に間に合わなかったことがケチのつけ始めだった。

 5月に入ってようやく1軍に合流したものの、わずか数試合で体調不良に陥り、登録抹消の憂き目にあってしまう。

 さらに出場したら出場したで、守備でエラー続き。それが原因でチームも連敗を繰り返す始末であった。

 特に、アウトカウントを間違え、2アウトなのにゴロを挟殺プレーにもっていくという珍プレーは、熱心な読売ファンの間では今でも語り草となっている。

 助っ人外国人に求められる打力にしても、選球眼が良く、広角に打ち分けるのが得意な中距離打者という触れ込みはどこへやら。わずか出場31試合で打率1割9分5厘、2本塁打、7打点ではまさに“安物買いの銭失い”だった。

 2軍降格後、再び1軍に登録されたが、そこでも持病の腰痛が再発したため、満足にプレーができないことから、同年11月に退団が発表されている。

キューバの英雄もダメ

“キューバの至宝”と言われた好打者も結果を残すことができなかった。14年4月に1年契約で入団したフレデリク・セペダのことである。

 キューバ政府が現役選手の日本プロ野球界への移籍を容認した記念すべき第1号選手で、5月中旬に来日した。

 その3日後の対東京ヤクルトスワローズ戦、いきなり4番で出場し、タイムリーを放って華々しいデビューを飾った。

 だが、これ以降は不振に陥り、挙げ句、8月下旬には右ヒジの違和感で登録を抹消されてしまう。

 その後、レギュラーシーズンで復帰することはなく、この年は52試合で打率1割9分4厘、6本塁打、18打点という成績に終わってしまった。

 2年目となった15年シーズンも開幕から調子が上がらず、25打席ノーヒットという燦々たるありさまで4月下旬に早々と登録を抹消される始末であった。

 その後、6月中旬に昇格し、内野ゴロで何とか初打点をマークしたものの、再び登録を抹消され、“構想外”となってしまった。

 そしてこのシーズンは21打数でなんとヒットはゼロ。球団史上初の打率0割をマークするという“怪挙”を達成した。

 当然、シーズンオフの12月に自由契約となった。キューバ野球界の英雄が、読売のダメ外国人選手の歴史にその名を刻み込んでしまったのであった。

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