片寄涼太が綴る「お兄さん」「師匠」の存在
片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)×作詞家・小竹正人 往復書簡1
GENERATIONS from EXILE TRIBEの片寄涼太は敬慕する作詞家・小竹正人からの指名を受け、「往復書簡」のやり取りすることに。令和の時代に書簡って!?……というツッコミはさておき、プロローグとして、片寄が書簡スタートまでの経緯を綴る。
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拝啓 小竹正人さま、読者のみなさま
世界中で猛威を奮う「新型コロナウイルス」で価値観が大きく変わりそうになっているいま、こういった企画がどんな新しい出会いに繋がるのか、あるいはやってきた新たな時代とどんな風に僕らが寄り添うことができるのか。それは、スタートし始めなければわからないなと感じていますが、とにかく大きな期待を抱いています。
これからこの場所を通して僕と小竹さんの「往復書簡」をご覧いただくわけなのですが、その前にまずは二人のこと、あくまで必要最低限なところだけは知っておいて頂けたらと思います。そんな始まりの“1通目”に皆さまの少しのお時間を頂戴して、どうかお付き合いいただけたらと思います。
僕はLDHという芸能事務所に所属する「GENERATIONS from EXILE TRIBE」というグループのボーカリストとして活動している片寄涼太と申します。最近はアーティスト活動の傍、俳優として映画やドラマなどにも挑戦させて頂いています。“初めまして”の方に最近の出演作は? と聞かれたら「ドラマ『3年A組―今から皆さんは、人質です―』の不良生徒役、映画『午前0時、キスしに来てよ』では橋本環奈さんと主演を務めさせて頂いたり、伊藤英明さん演じる坊主で僧侶の救急医に反抗する研修医役をやらせて頂いたり……」と話すかなあと思います。ご覧いただいていた方はいらっしゃるでしょうか。
そんな僕と、作詞家・小竹正人さんとの出会いは約10年前まで遡ります。2010年、僕が15歳の頃です。それは当時行われていた「EXILE Presents VOCAL BATTLE AUDITION 2」というオーディション(このオーディションがきっかけで僕はいまの事務所・グループに所属しています)の最終審査の夜です。その日の審査で決定した「三代目J Soul Brothers」のボーカリストの2人を含むファイナリスト10名とEXILE HIROさんとの食事会の席でした。HIROさんがご自身の“親友”として小竹さんを紹介して下さいました。小竹さんの目にはあの頃の僕がどう映っていたのでしょう。覚えて下さっているでしょうか。
それから僕はデビューを目指す候補生としての時期を過ごします。その頃からプライベートで食事をご一緒させて頂くようになりました。いま振り返ると、ただの十代のがきんちょの僕に対してとても真摯に向き合って下さいました。GENERATIONSとしてメジャーデビューしてからも、様々な悩みを聞いて頂いたり、20歳を越えてからはお酒を飲み交わしたりする仲となっていきました。いまや僕の中ですごく良い「お兄さん」であり「師匠」のように慕っている存在です。
そんな小竹さんからこの「往復書簡」の企画を一緒にやってみないか、と声をかけて頂いたときに気持ちが高揚したことは言うまでもないのですが、何より面白そうだと思ったのは、「鎧のない自分」をお見せできるのではと思ったことです。僕は小竹さんとはサシで会うことが多いのですが、その理由は小竹さんの前では、他人の前で自分を鎧ってしまうことをお互いに認め合えるから。そして「なにかを鎧った自分」でいる必要がないから。
小竹正人という作詞家は、僕を“丸裸”にしてくれる数少ない人の一人です。
これからのメッセージのやり取りから、どれだけ正直で丸裸な自分を皆さまに覗かれてしまうのか、楽しみで仕方がありません。これからどうかよろしくお願いいたします。
P.S.
そういえば小竹さん、僕が勧めた韓国ドラマについて。コロナ禍の外出自粛期間中に“完走”して頂けましたでしょうか?(笑)
敬具
片寄涼太