マツモトキヨシが限定「ミルキー」チーズケーキ味を出す2つの事情

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 ドラッグストア「マツモトキヨシ」(以下マツキヨ)に一風変わったお菓子が売られているのをご存じだろうか。ミルキーやカントリーマアム、ハイチュウといったおなじみのお菓子が〈マツキヨ限定商品〉と銘打ち、特別な味で売られているのだ。実はこれ、近年のドラッグストアを取り巻く環境を象徴するような試みだという。

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 コンビニエンスストアやスーパーマーケット同様、マツモトキヨシにもオリジナル商品、つまりプライベート(PB)商品が存在する。2006年からスタートした「MK カスタマー」および2015年からの「matsukiyo」ブランドで、現在は化粧品や日用品、食品などが販売されている。ただしこれはあくまで「マツキヨPB」としての展開だ。例えば、PB商品の強炭酸水「エクストロングスパークリングウォーター」は、パッケージには〈matsukiyo〉のブランドロゴと商品名が表記されているが、販売者欄を見てようやく「ポッカサッポロフード&ビバレッジ」が製造していることが分かる。

 一方、「マツキヨ限定味」のお菓子はそうではない。ミルキー、ハイチュウ等の有名お菓子とほぼ同じパッケージデザインが採用され、それと共に〈ONLY MatsumotoKiyoshi マツキヨ限定商品〉のロゴが小さく入っている。あくまで既存のお菓子の“変化球”として企画された商品だ。こうした限定味はコンビニエンスストアのオリジナルとして売られることはままあるが、ドラッグストアでは珍しい。

 マツキヨが販売する限定味とそのメーカーの例を挙げれば、「ミルキー」チーズケーキ味、「カントリーマアムmini」ほうじ茶ラテ味(ともに不二家)、「ハイチュウ アソートキャンディ」鹿児島県産ゆず味&長野県産ゴールデンピーチ味(森永)、「グラノラブロック」バナナ味(ブルボン)、「カルビーポテトチップス スパイシーチキン味」(カルビー)、「ふわりんか」レモンローズ味(クラシエ)etc… 。いずれも有名メーカーのおなじみの菓子である。

 マツモトキヨシに聞くと、限定味のお菓子は2016年8月より販売を開始した。最近は、その商品点数を増やしたという。

「驚きの味や楽しさをプラスした企画商品として開始いたしました。多くのメーカー様のご理解とご協力をいただけるようになり、昨今のラインナップ拡大に繋がっていると考えております」

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