「愛の不時着」主演級4人のギャラはいくらか?
ペ・ヨンジュンが記録した前人未到のギャラ額は?
韓国ドラマ業界では、ヒョンビン、ソン·イェジンのようなトップスターは「とにかく出演オファーしたい人」。ある放送局のプロデューサーはマスコミとのインタビューで、「トップスターの場合、1話当たりの出演料は1億5千万ウォンを要求されるのが定説」とし「その数字は滑稽な状況」と打ち明けた。
続いて、「ドラマ制作本数があまりにも多いから競争率が高く、トップスターには出演料を高めに設定して声をかけている。彼らへのラブコールは続く」と話す。韓国ドラマが日本をはじめ、中国や東南アジアなどで高い人気を博し、活発に輸出される傾向を見せると、各放送局の制作本数が急増し、「韓流スター」と呼ばれるトップ俳優らを獲得するための競争が激しくなる。
ドラマ業界は2018年以降、1年に通常110〜130本のドラマを新たに制作している。かつて日本で「ヨン様」と呼ばれた俳優のペ·ヨンジュンは2008年ドラマ『太王四神記』(全24話)に出演し、1回当たり2億5000万ウォンの出演料を得た。韓国スターとして初めて1回当たり1億ウォンを突破し、ドラマ1本の出演で60億ウォンの出演料を手にし、大きな注目を集めた。
ある地上波のドラマ局長は「ペ·ヨンジュンの1回の出演料2億5000万ウォンは、韓国放送界に悪影響を及ぼした代表的な事件だ」とし、「一部のスターがペ·ヨンジュンをきっかけに韓国放送市場の規模を考えずにおびただしい出演料を要求し始めた」と語る。そして、「ドラマの制作費は限られているので、スターの出演料が高額になるほど制作状況が劣悪になり、スタッフの人件費が削減されるなど多くの問題が生じた」と皮肉った。
実際、韓国でドラマ一本を製作するのには、普通80億ウォン〜100億ウォンぐらいの費用がかかる。ミニシリーズでも、5億ウォンから10億ウォン程度。このうちトップスターの出演料を除けば、制作陣に残される賃金は174万ウォンにも満たない。「1対99のシステム」はとにかく残酷だ。
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