芸能界独立ラッシュ、「ローラ」「南沢奈央」「神田うの」も デメリットは?

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 芸能人の独立が相次いでいる。6月だけでもタレントのローラ(30)、神田うの(45)、女優の南沢奈央(30)が個人事務所を開設。だが、自由化の波が押し寄せる芸能界には不安要素も……。

「まず、これら一連の動きの背景に、公正取引委員会による昨夏の“警告”があるのは間違いありません」

 とは事情に詳しい関係者。

「公取委はジャニーズ事務所がSMAPの元メンバー3人の芸能活動を妨害していると疑い、“該当する行為があれば独占禁止法に抵触する”と事務所に通告しました。芸能界は、独立・移籍トラブルに行政が介入する初の事態に震撼したのです」

 以来、数多の大手事務所の“縛り”はユルみ、そのスキを縫って芸能人たちは独立の算段を始めた。ブログやYouTubeなど新たな稼ぎの場ができたことも追い風となった。さらには、

「アマゾンプライムなどオリジナル動画を制作・配信する海外資本の台頭も大きいです。昨年、ネットフリックスが手がけた山田孝之主演のドラマ『全裸監督』が大ヒット。外資のビジネスは古い業界慣行と無縁で、映画やテレビ、CMの仕切りを大手事務所が独占する芸能界と違って、救いの別天地に映りました」(同)

 今後も独立の機運が止むことはなさそうだが、誰も彼もが自由の空気を吸えるのは、よいことばかりではないと事務所関係者は言う。

「大手に身を置いていれば、仕事が減っても養ってはもらえる。でも、独立すればそうはいきません。それに何らかのトラブルを起こしてしまった際、すべて自分が責任を負って尻拭いしなければなりません」

 麻薬、不倫、異性とのトラブル……。今も頻発するそんな騒動を招いたとき、

「事態収拾に動く後ろ盾がないとどうなるのか。共演者やその事務所、あるいはスポンサーへの対応。違約金の問題。そうした有事のリスクをも織り込んだ覚悟が独立には必要なはず」

 やっぱり自由って危険ネ。

週刊新潮 2020年7月23日号掲載

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