解散「石原プロ」25億円の行方 裕次郎夫人が養子縁組した「甥っ子」の存在が…

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 石原裕次郎の命日である7月17日、株式会社石原プロモーションは来年1月をもって解散し、所属俳優のマネジメント業務を終了することを発表した。その際に火種になりかねないのが、残された約25億円の行方だ。そこには裕次郎の未亡人であるまき子夫人(87)が養子縁組した甥っ子の存在が……。

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「急接近」した甥っ子

 石原プロの関連会社で、音楽関係の版権管理を行う「石原音楽出版社」の登記を確認すると、2018年7月に「石原邦彦」なる人物が取締役に就任したことが記載されている。前年には同じ人物が、別の関連会社である「石原インターナショナル」の取締役にも就任している。裕次郎とまき子夫人の間には子どもはいない。また、兄の石原慎太郎元東京都知事にも、邦彦なる名前の子どもはいない。ちなみに、15年2月に商業登記規則等の一部を改正する省令(法務省)が公布され、役員の登記を申請する場合、本人確認証明書の添付が必要になった。つまり、「石原邦彦」は紛れもない本名ということだ。

「邦彦さんはまき子夫人の弟の息子さん。つまり、甥っ子ということになります。以前は別の苗字でしたが、最近、まき子夫人と養子縁組をしたため、石原姓になったと聞いています」

 石原家の関係者がそう明かす。

「東京の世田谷区で親から受け継いだ小さな書店を経営している邦彦さんが石原プロと関わりを持つようになったのは1988年に日刊スポーツ映画大賞の石原裕次郎賞が創設された頃でした。まき子夫人が『甥に映画祭がどんなものか見せてあげたいわ』と石原プロの社員に提案し、そこからほぼ毎年来賓として出席しています」

 石原プロの俳優たちとの接点もあったという。

「邦彦さんの書店は地域に密着した店で、本の宅配をやっていたのが珍しくて繁盛していた。石原プロの俳優たちもそこで本を注文して、まき子夫人に『甥御さんのお店で買いましたよ』なんて話しているのを聞いたことがあります。『太陽にほえろ!』の出演者もよく使っていましたね」(同)

 そんな邦彦氏とまき子夫人が「急接近」したのは10年ほど前のことだった。

「まき子夫人が70代後半にさしかかったあたりから、邦彦さんが身の回りの世話をするようになりました」

 とは、石原家のことを知る芸能界関係者。

「具体的には、まき子夫人が舞台に登壇したり、授賞式などに出席したりする時に邦彦さんが手を引いたり、階段を上る時に手助けしてあげたりしていました。まき子夫人は80歳を過ぎた頃から歩くのもままならない時がありましたから、やはりそこは石原プロの社員がやるより、甥御さんが支えるほうが安心するのだと思います」

 現在50代半ばの邦彦氏は独身。まき子夫人が裕次郎と暮らした東京・成城の豪邸の敷地内にある別邸で実の父親、母親と共に暮らしているという。確かに登記簿を確認すると、17年にまき子夫人は自宅の敷地内に新たに2階建ての一軒家を新築している。

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