コロワイド会長が32億円騙し取られた「M資金詐欺」 過去には朝青龍も被害に
“パワハラ”社内報
一方で蔵人会長は“お騒がせキャラ”としても知られてきた。
「その最たるものは17年にネットで拡散された、社内報での物言いでしょう」
とは、先の記者。
「『コロワイドタイムズ』という社内報に『挨拶』と題して会長自らが寄稿していたのですが、あまりの暴言に“パワハラではないか”と物議を醸したのです」
その寄稿をあらためて紹介すると、
〈コロワイドが、(レックス・ホールディングスの子会社だった)レインズを買収して5年。未だに挨拶すら出来ない馬鹿が多すぎる。お父さん、お母さんに躾すらされた事がないのだろう。(中略)蚊の無(ママ)く様な声で●△×…挨拶。個人的に張り倒した輩が何人もいる〉
〈人の声の大きさは、生きる証。生命力の証。5年経って、ようやく挨拶する女性がいる。(中略)今更、この手合いには、挨拶は返しません〉
〈私が嫌いで、嫌悪感すら感じるのだろう。そのアホが、何故会社にいる?(中略)所詮、コロワイドが買収した会社。/生殺与奪の権は、私が握っている。さあ、今後どうする。どう生きて行くアホ共よ〉
といった具合だ。これがネットで炎上したため、会社は同年2月下旬、
〈本来の意図が伝わらず、お騒がせする事態となりましたことを、深くお詫び申し上げます〉
などとホームページで発表するに至ったのだが、その「お詫び」の前段には、目を疑うような文言が記されていた。
〈当該文の表現につきましては、弊社グループの社員はもとより、株主様等も株主総会などで耳にされております弊社会長の独特の言い回しで書かれております〉
すなわち、こうした暴言は会長を知る関係者にとっては日常茶飯事だと認めていたわけである。
ちなみに「コロワイド」という社名は94年から用いられ、名付け親は蔵人会長自身。同社HPによれば「勇気(Courage)」「愛(Love)」「知恵(Wisdom)」「決断(Decision)」のそれぞれ頭2字ずつを取り、「人が生きていくうえで大切な4つのファクターを、ひとつにまとめた」ものだという。
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