上沼恵美子の女王さま度、紳助、松本が三顧の礼…「女たかじん」の履歴書
放送局としてはオテアゲの退場劇
関西テレビは7月21日、上沼恵美子(65)が司会を務める「快傑えみちゃんねる」の放送について、24日放送の回をもって終了すると発表。四半世紀に亘って続いた長寿番組が突如終了する前代未聞の事態に、特に関西芸能界は上を下への大騒ぎなのだが、その背景にあるものとは何か。島田紳助(64)と松本人志(56)が三顧の礼で「M-1」の審査員として迎えたという事実、そして関西では「女たかじん」と呼ばれ、視聴率女として崇拝される上沼の“日常”について紹介する。
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トークバラエティ番組「快傑えみちゃんねる」は1995年7月10日にスタートし、今年7月に25周年を迎えたばかり。24日の最終回で放送回数は1056回を数えるマンモス番組だ。
終了の理由について関西テレビは、「番組として一定の役割を果たすことができたと考え、終了いたします」と発表。一方で上沼は「25年という長きにわたって『快傑えみちゃんねる』を1000回を超えて続けることができたのは、支えてくださった視聴者の皆さまのおかげです。本当にありがとうございました」とコメントした。
「一定の役割」や「25年という長きにわたった番組」なら、終了にもそれなりの流儀、配慮があってしかるべきだろう。それがわずか終了の3日前に発表という、「放送局としてはオテアゲ」(関西のテレビ局関係者)という悲劇的な事態に陥った理由は何なのか。
「ひとえに上沼さんが、もうやめるわって一言いうたんでしょう。おもんないわと。うるさいこと言うんやったらやめたるわってことですよね。番組名に『えみ』が入っていて、不慮の事故や病気でもない限り、代役を立ててというわけにはいかない。番組の担当者としては胃がキリキリ痛みっぱなしとちゃいますかね」(同)
紳助は「上沼さんに“審査員をどうしてもお願いしたい”」
上沼の“変心”については、寵愛してきたYouTuber・カジサックとしても活躍しているキングコング・梶原雄太(39)との関係の冷え込みがあるのは間違いない。梶原は、レギュラー出演していた「快傑えみちゃんねる」と、隔週レギュラーだった「上沼恵美子のこころ晴天」(ABCラジオ)から、この6月に降板することとなっていたのだ。
詳細は女性セブンの報道で明らかになったことだが、
「上沼さんは6月半ばの『怪傑』の収録で、梶原さんに募らせていたイライラをぶつけました。カメラは回っているのに“説教”は延々と続くと言う悲劇で……。さすがに放送できませんでしたが」(同)
それから梶原は、「快傑」と「上沼恵美子のこころ晴天」の降板を申し入れたわけだが、上沼は6月29日のラジオで梶原本人が不在の中、降板を発表。上沼は「梶原君が東京から(移動が)しんどいということで」と理由を話したが、そんなわけがない。案の定、梶原はこれをすぐに否定していたのだった。
腫れ物に触るどころか、関西芸能界に君臨し、何も彼女に異論を挟めない女王さまである上沼。その力を見せつけたのは、島田紳助と松本人志が三顧の礼で「M-1」の審査員として迎えたという事実だ。紳助自身、かつての週刊新潮の取材に、「スタッフ通じて上沼さんに“審査員をどうしてもお願いしたい、いかがでしょうか”と伝えたら、快く引き受けてくださった」と語っている。
2018年、「M-1」で落選した芸人がインスタグラムで上沼への批判を展開するという“事件”があった。業界は上沼を評価する論陣を張っている。
例えば、「M-1」の創始者でもある元朝日放送プロデューサー・吉村誠氏も、
「そもそも上沼さんは女性芸人ではピカイチの存在。15歳から海原千里・万里で無数の舞台を踏み、その後、ピン芸人として冠番組を長年続けてきた。そうして彼女が手にした芸は、夫婦、母子、嫁姑の話題を取り上げながら、縦横無尽に笑いに転化していくもので、それができるのは上沼さんしかいません。その実力を知っているから、(島田)紳助さんは『M-1』の審査員に彼女を直接口説き、数年前からは松ちゃん(松本人志)が直接、お願いしているんです」
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