三浦春馬さんの素顔 16年来の親交があった茨城「サーフィン師匠」が偲ぶ
結婚したいなあ
――二十歳頃になると、自ら車を運転して来るようになったという。
卯都木:最初に買った黒い四駆のBMWをずっと乗っていた。真面目な性格だから、ウチに来る時もLINEで、〈家を出ました〉、〈高速のインターを降りました〉、〈もうすぐ着きます〉って逐一送ってくる。サーフィンをやる時には、仕事に影響が出ないようにと、肌が真っ白になるほど、日焼け止めを塗りたくってさ。
――だが、昨年夏のドラマ「TWO WEEKS」(関西テレビ/フジテレビ系)の撮影期間中は、日焼け止めを塗らなかったという。
卯都木:春馬は「逃走犯の役だから、焼けてもいいんです」って、初めて日焼け止めなしでサーフィンができたって喜んでた。そうかと思えば、自分のことには割と無頓着でね。気取りがない男だったから、車も汚れっぱなし。「汚れてるな」って言ったら、次の時には綺麗にしてきたっけ。「汚いって言うから、洗ってきましたよ。って言っても、スタンドのウォッシャーで洗っただけですけど」って。
――三浦さんから悩みなど打ち明けられたことはなかったのだろうか。
卯都木:仕事の悩みは聞いたことがない。ストイックだけど、前向きな性格だったからね。舞台「キンキーブーツ」(16年7~8月)が決まった時には、女装するからって、体を作っていた。食事はコンビニのサラダチキンに変えたりね。「役でハイヒール履かなきゃいけないから、最近は家の中でもハイヒール履いてるんですよ」なんて言ってたな。映画「銀魂2 掟は破るためにこそある」(18年8月公開)の制作発表の日だったかな、あの時も午前中に海に入ってから、午後の制作発表に行ったりしていた。撮影の合間にもサーフィンをやりに来ていたから、春馬は体力もあったんだよな。
――何かで悩んでいる様子はなかったか?
卯都木:もちろん、金に困っているようなこともなかった。「おいしいもの食べに行こうよ」って、俺の子供まで連れて、地元で一番高い焼き肉屋でごちそうになったこともある。何万円かしたと思うよ。悪いねと言ったら、「こんなのお安いご用ですよ。卯都木さんは本当に尊敬する先輩ですから」って。
――恋愛に関する相談もなかったか?
卯都木:ある日、車でサーフィンに行く途中で、「ちょっと停めてもらっていいですか」って春馬が言うんだ。何かと思ったら、車から降りて、道端に咲いている綺麗な花を写真に撮っているんだよ。からかい半分で「好きな子にでも送るのか?」と言ったら、「わかります? 最近気になる子がいるんですよ」なんて言ってた。ネットニュースに「結婚しないかもしれない」なんて書いてあったけど、違うと思う。去年か一昨年だったか、「30歳位までに結婚したいなあ……次に付き合う人がいたら、多分、結婚するんじゃないかなあ」と言っていたからね。ただ、その一方で、「でも今、彼女作りたくないんだよなあ」とも言っていた。まだ、自由を謳歌したかったんだと思う。
三浦さんは自由を求めたのだろうか。一体、何から逃れるために。その詳細は、7月22日発売の「週刊新潮」で明かされる。
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