同じ「藤本」でも大違い? ヤンキー気質、芸人の夫、格差婚…ユッキーナとミキティの明暗を分けたもの

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

「紳助」「事務所」の後ろ盾で自爆したユッキーナ 矢口もゴマキも大物司会者に可愛がられるアイドルは不倫しがち!?

 ユッキーナは、言わずと知れた島田紳助ファミリーの一員だった。当時の紳助のパワーは相当に大きく、彼の後ろ盾は芸能界での成功を約束されたようなものだっただろう。紳助の一声で歌手ユニットデビューが決まり、紅白にも出場。「ちょろい」とあけすけに語っていた姿が思い出される。

 かつて「俺もお前も不良だが、不良品ではない」と言われて勇気づけられたと語ったユッキーナ。しかし結局は、紳助は反社会組織との交際によって、ユッキーナは一般人への恫喝によって引退に追い込まれた。2人とも不良の生き方から、抜け出せなかったということだろう。

 面白いのは、大物に可愛がられたアイドルほど、格差婚でつまづいていることである。紳助ファミリーでは他にも、やはり自分の方が夫より人気という格差婚ののち、不倫した矢口真里がいる。矢口の同胞・後藤真希も、一般人と結婚したものの、不倫して裁判沙汰になった。ゴマキはとんねるず・石橋貴明から覚えがめでたく、交換日記をしたり、犬をもらって「タカちゃん」と名付けていたという報道があった。

 大御所から目をかけられるということは、安心感と自尊心を高めてくれる。極端な話、不倫したりちょっと問題を起こそうと、私には大物が認める実力があるのだから大丈夫、と錯覚してしまうのではないだろうか。ユッキーナの場合は、さらに大手事務所というのも拍車をかけただろう。「事務所総出で」という文言を使ったのは、初めてではない気がする。それだけ慣れた言い方のように思えた。

 一方ミキティは、あれだけ人気だったアイドル時代に、庄司との交際を貫こうと事務所もファンも敵に回した。当時から「敵が多かったね」と言われるほど、ハロプロメンバーとも仲良くせず、気の強さをあからさまに出していた彼女。特定の大御所と絡んでいたイメージもあまりない。紳助引退時に「夫婦でお世話になっていた」と語ったものの、それ以上の親しさを匂わせることもなかった。

 自分の大事なものは、誰の助けも借りずとも一人で戦って守る。そんな気概を、長いこと見せ続けているミキティ。ヤンキー売りのユッキーナに対し、孤高のヒットマンのような無頼さと肝の座りようである。しかしその、群れず媚びずの姿勢が、似たところの多い2人を決定的に分けたように思うのだ。

 自身のヒット曲「ロマンティック浮かれモード」を歌う時も、眼差しは冴え冴えとしていたミキティ。曲名とは真逆の、冷静で地に足をつけた生き様は、多くの格差婚カップルにとっての戒めになるような気がする。

冨士海ネコ

2020年7月19日掲載

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。