藤井聡太七段、最年少タイトル獲得…「将棋と囲碁」学力アップの軍配は?「つるの剛士」ら語る

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つるの剛士氏は「碁はハマれなかった」

 けれど、日本将棋連盟の将棋親善大使を務めるタレントのつるの剛士氏(42)は、率直にこう反論する。

「囲碁って白か黒の石しかなくて個々にキャラクターがないでしょう。将棋の駒と違って感情移入ができず寂しいんです。ごく最近、碁を勉強しようとしたのですがハマれませんでした」

 ご存じ将棋の駒は、それぞれに役割があり動き方も異なる。そのことが子育てにも役立っているというのだ。

「僕は1歳から13歳まで2男3女の父親ですが、将棋のおかげで5人とも違うキャラクターだということを尊重し、個性を伸ばそうと考えるようになりました」

 と持論を語るつるの氏は、ご存じクイズ番組などで“おバカタレント”として珍解答を連発。お茶の間を沸かせるが、将棋が仕事にも役立っていると話を継ぐ。

「バラエティ番組では大勢のタレントさんが出演しています。その中で、自分がどの駒になって働けばいいか。そう常に考えています。この番組では誰も暴れる人がいないから、今日は『飛車』として声を大きく出して前に出よう。あのタレントさんは小まめに飛び跳ねる『桂馬』だから、僕は『歩』になって出過ぎるのはやめよう。そんな風に自分を駒に例えるようになってから、仕事がやりやすくなった。皆で番組を面白いモノにしたい。将棋も仕事も、決まった役目を持つ駒を活かすことが肝心ですからね」

 むろん、教育の一環として子どもたちに将棋を教えたが、実は誰も父親とやりたがらないと苦笑する。

「大人が負けて自信を与えないとダメなのに、僕は勝負だとムキになる。ついつい勝ってしまい、みんな将棋にのめり込まなかった。ラストチャンスは一番下の1歳になる男の子。もう少し大きくなったら、今度こそちゃんと負けてあげたい」

 やはり将棋も囲碁もゲームだから、勝つことが親しむ“最初の一手”なのだ。

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