Jリーグ、超厳戒態勢の有観客試合でサポーターの反応はいつもとどこが違ったか

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今後も試合は開催できるのか?

 そしてタイムアップ後、選手はいつものようにバックスタンド右から場内を歩いて半周し、ファンとサポーターに挨拶をする。もしもこれが通常の試合であれば、ゴール裏からはブーイングが飛んだかもしれない。しかしサポーターは暖かい拍手で選手を迎えた。心なしか元気がないような気もしたが、敵味方にかかわらず好プレーに拍手をしたのは、サッカーを観戦できる幸福に感謝の気持ちを表していたのかもしれない。

 8月1日からは「政府の方針に則り」、会場の収容人数の50%まで入場可能になり、アウェーチームのファン・サポーターも入場可能になる。しかし、応援における禁止事項は変わらない。むしろ気になるのは、7月9日から12日まで、4日連続して感染者が200人を越えている東京都に加え、千葉県や埼玉県、さらに大阪府でも感染者が増加していることだ。

 幸いにもJリーグ再開後、選手はもちろんファン・サポーターからも、今のところ感染者は出ていない。それが今後も続くことを期待せずにはいられない。

六川亨(ろくかわ・とおる)
1957年、東京都生まれ。法政大学卒。「サッカーダイジェスト」の記者・編集長としてW杯、EURO、南米選手権などを取材。その後「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。

週刊新潮WEB取材班編集

2020年7月17日掲載

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