今度は国民民主に入党の「山尾志桜里」 狙うは菅直人の選挙区? 大きな火ダネに……

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山尾議員のライバルは誰か?

 ところが山尾氏の入党が、国民民主党で思わぬ波紋を呼んでいるという。政治担当の記者が解説する。

「実は国民民主党の代表を務める玉木雄一郎さん(51)[香川2区]も09年の総選挙で初当選していますから、山尾さんとは“同期”で親しいんです。今回の入党についても、彼女から相談され、玉木さんがOKしたそうです」

 国民民主党の関係者は「桜井充・参議院議員(64)[宮城県選挙区]が自民党会派に鞍替えしたのも大きかったでしょう」と明かす。

「当選4回の桜井さんは昨年、国民民主党を離党しました。玉木さんからすると、桜井さんの抜けた穴を、山尾さんで“補填”したつもりなのだと思います」

 ところが、山尾議員の入党に地元が猛反発を示した。

「先日、国民民主党の総務会が開かれ、そこで山尾さんの入党が議論されました。ところがリモート参加していた愛知県連の関係者が『愛知県の選挙区からは出馬してほしくない』と言いだしたんです」(同・国民民主党の関係者)

 なぜ県連が“山尾アレルギー”を示したのかと言えば、彼女が地元での政治活動を軽視していたことに尽きるという。

「国会議員なら通常、週末は地元に帰って活動し、国とのパイプ役として尽力します。ところが山尾さんは、地元を事実上、ほったらかしにしています。一応、彼女なりの理屈があって、『新しい政治スタイルを確立する』ということらしいのですが……。ただ、地元の県議や市議に言わせると『もう勘弁してくれ』というのが本音だと思います」(同・関係者)

 冒頭でご紹介した東海テレビの記事を見てみよう。ポイントを引用させていただくと、以下のような具合だ。

《11日、国民民主党愛知県連の幹事会が開かれ、衆議院愛知7区選出の山尾志桜里議員が入党したことや愛知県外の別の選挙区に国替えとなることが報告されました》

《党本部は入党を認める際、山尾議員と選挙区は党の決定に従うとの取り決めをしていて、地元の地方議員の間にこれまでの言動に対する不信感が募っていることなどを考慮し、愛知県外の別の選挙区に国替えする方針です》

 先の関係者は、「入党は認めるが、選挙区は執行部の指示に従えということです」と解説する。

 となれば、山尾議員が次にどの選挙区で出馬するか注目されているという。

「山尾さんが通った小学校は武蔵野市でしたし、父親は内科医で、開業先は三鷹市です。彼女が持っている地盤は、選挙区で言えば東京18区や22区になります。ただし、東京18区には立憲民主党の菅直人さん(73)がいます。本人の希望は、やはり東京の選挙区のようです。もし18区から出たいなどと言いだしたら、大モメになるでしょうね」

 東京には25の小選挙区があるが、国民民主党や立憲民主党の候補者はほとんど決まっているという。山尾議員が東京の選挙区から出馬するのはなかなか厳しそうだ。

「そうなると、山尾さんには自民党が圧倒的に強い選挙区で頑張ってもらう。それしかないのかもしれません。まだ国民や立民の候補者が決まっていませんからね。具体的には、菅義偉官房長官(71)の神奈川2区、河野太郎防衛相(57)の神奈川15区、そして小泉進次郎環境相(39)の神奈川11区といったあたりでしょうか。でも、果たしてそういった選挙区で彼女が納得するかどうか。率直に言って山尾さんは国民民主党の“火ダネ”です。選挙区を決める時に絶対、トラブルが起きると思います」(同)

週刊新潮WEB取材班

2020年7月17日掲載

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