ユーチューバー「石橋貴明」 “悪ノリ”は相変わらずでも野球ファンには好評

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 還暦を前にユーチューバーデビューした「とんねるず」の石橋貴明(58)。6月19日の「貴ちゃんねるず」開設以来、投稿された動画は7本(7月13日現在)だ。コラムニストの今井舞さんに、かつて視聴率男として鳴らした彼の腕前を評価してもらった。

「冒頭から旧知のディレクターと内輪で盛り上がる“オレとオマエ”のノリ。5本目の投稿は、おぎやはぎがMCを務める生放送のラジオ番組『メガネびいき』にアポなしで乱入し、好き勝手に喋って『貴ちゃんねるず』を宣伝する様子を収めたもので“悪ノリぶり”は相変わらずだな、と感じました」

 帝京高校野球部出身の石橋は、先輩が下級生を相手に過剰な先輩風を吹かせるような芸風が持ち味。“部活芸”として一世を風靡したものの、

「このスタイルが飽きられ、若手からも絡みづらさで敬遠されてレギュラー番組が激減したわけですからね」

 しかし一方、野球がテーマの投稿はなかなかどうして。

「無観客で行われたプロ野球開幕試合のヤクルト対中日戦のため、神宮球場を見下ろせる日本青年館のレストランという穴場を押さえて生観戦。“最近は最強打者を4番ではなく2番に置く”等の独自の観察眼に加え、ヤクルトの山田哲人選手からのメールに“開幕戦は緊張する”とあったと語るなど、増田明美ばりのエピソードの披露は、野球好きには嬉しいでしょう」

 約64万人というチャンネル登録者の多くも、野球ファンではないかと推察。

「シーズンオフも、人脈を活かして各チームの監督や選手との“差し飲み”企画なんかがありそう。カテゴリーとしては“芸人枠”でなく“野球枠”で定着するのでは」

 新たな芸風の発見か。

週刊新潮 2020年7月16日号掲載

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