立憲・枝野代表が慄然「山本太郎」の得票数 変節に憤りの声も…

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 小池百合子都知事の366万票に対して、宇都宮健児氏が84万票、山本太郎氏が65万票、小野泰輔氏が61万票と、主な挑戦者たちはそろって“どんぐりの背比べ”となった都知事選。注目は宇都宮氏と山本氏の競り合いだったが……。

「立憲民主、共産、社民の左派系野党が支援した宇都宮氏は山本氏に20万票近く差をつける結果となりました。でも、山本氏の得票は、2013年の参院東京選挙区で得た66万票とほぼ同じ。彼の出馬の大きな目的だった票の繋ぎ止めには成功したといえるでしょう」

 と、都政担当記者。

「枝野幸男代表にとって、この結果は満足できないものだと思いますよ。立民は議員秘書を連日、山本氏の街頭演説の会場に派遣して様子を窺うスパイ活動をし、宇都宮氏の応援に野田佳彦前総理や岡田克也元副総理など大物議員まで動員してきましたからね」

 もっとも“善戦”のはずの山本氏も心穏やかとは言い切れないようで、政治部デスクによれば、

「彼は、『れいわ新選組』単独での活動に限界を感じている。今回は、国民民主に入党した馬淵澄夫元国交相が彼の応援に入ったことが注目されていましたし、場合によっては国民民主と連携することも考えているはずです」

 実際、山本氏の周囲では、こんな変化も。

「彼はこの選挙で、これまで活動をともにしてきた極左系の活動家の力を借りようとしなかった。周囲の連中からは“一緒にやってきたのに、急に組織戦の重要さなんて既存の政党みたいなことを説くようになった”と、その変節ぶりに憤る声が出ています」

 在野勢力の混迷は続く。

週刊新潮 2020年7月16日号掲載

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