サウジ政府が新型コロナでメッカ大巡礼を制限 国王の権威失墜で宮廷革命の動き
サウジアラビア政府が、新型コロナウイルスのパンデミックで苦境に陥っている。
新型コロナウイルス感染者は22万人を超え(7月9日時点)、人口当たりの感染者数は中東地域で最大となっている。6月21日に全国規模の外出禁止令を解除したことが裏目に出て、その後感染者が急増してしまったからである。
新型コロナウイルス対策費用がうなぎ登りに上昇する一方、歳入の8割を占めるとされる原油収入が激減している。原油収入が大幅に減少したのは、サウジアラビア自身が引き起こした原油価格の下落のせいである。...