消えた「9月入学」論争 グローバリズムに振り回される賛成派の浅はかさ

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 コロナ禍で急に盛り上がり、一気に萎んだのが「9月入学」の議論である。あの騒ぎは一体何だったのか。背景に透けて見える、浅はかな企み。

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「ショック・ドクトリン」という言葉がある。戦争や災害といった混乱状態のドサクサに紛れて、新自由主義的な“改革”を推し進めようとする手法だが、

「今回の『9月入学』を勧める声は、まさにその典型だったと思います」

 と評するのは、九州大学大学院の施光恒(せてるひさ)教授である。

「これは、もともとカナダのジャーナリスト、ナオミ・クラインが同名の書籍で示したもの。...

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