シンガポール「リー首相」が総選挙中に兄弟ゲンカ 弟が野党入党、兄の独裁を大批判
シンガポールでは現在、国会解散に伴う7月10日投開票の総選挙に向け、選挙戦が展開されている(5年任期、定数93)。“国父”と言われる初代首相のリー・クアンユー(1923~2015)の長男で、リー・シェンロン首相(68)には思わぬ敵が出現している。東南アジア情勢に詳しいジャーナリストの末永恵氏が取材した。
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独立以来、一党独裁を続けるシンガポールで総選挙が行われている。折しも、コロナ禍によって独立以来の経済危機に見舞われている最中だ(デイリー新潮「シンガポールの危機 テドロス称賛から一転、30万人規模の大クラスター」4月28日配信を参照)。...