北朝鮮、中国の香港への暴挙に熱狂…背景に韓国人への思想改造プランが
韓国国民愚民化を準備
彼らを人権の死角地帯でどう変えるのか。豊かではない、政府批判が難しく、グーグルも使うことができない不便さや、真夜中に情報機関に拘束されかねない身の危険を黙々と甘受して暮らす中国人を作るために、どのような方法を使うのか。まずは、人々を押さえつける恐怖と暴政でしょう。しかし、それが外部から人権弾圧に見えないように、“法治の仮面”で覆わなければなりません。そこで出てきたのが国安法です。
香港で武力を行使し、流血鎮圧をためらうことなく行うため、国家保安という名分を掲げた悪法を作りました。香港保安法は、国家分裂、政権転覆、テロ行為、外国と結託した安保脅威の4つの犯罪を定義し、量刑を盛り込んでいます。違反者の最高刑は終身刑。議会の建物を占拠する行為には政権転覆罪で、「香港独立」の旗を掲げてデモに参加すると、国家分裂罪で処罰されます。香港住民だけではなく、香港に居住し、あるいは旅行する外国人も法の適用対象で、その意味でも実に奸計です。北朝鮮も赤化統一後、韓国国民の愚民化のため、最初にこのような形の国家保安法を準備しています。
中国は香港に駐留する中国軍に戦時動員態勢令を下し、抵抗指導者のテロを想定した中国軍狙撃兵の訓練をテレビで放送し続け、また香港警察と中国から派遣された治安精鋭部隊を投入し、事実上、香港人の抵抗を初期段階で打ち砕こうとしています。しかし、香港人の抵抗は侮れません。彼らは「香港保安法は独裁政権から出た悪法であり、人権抹殺法だ。この法律に頑なに反対するのは、私たちを代表しない政府が作ったからだ」と叫んでいます。とは言え時間が経つにつれ、極度に孤立し、国家から攻撃され、内部で葛藤し、共産党の手練手管などに抵抗力が衰えて、鎮圧されることになるでしょう。
さて第2は、暴政後に与えるニンジンの効果です。中国は香港人の抵抗を押さえつけたら、プロパガンダとニンジンを提示します。この分野で共産党は卓越した才能を持っています。少数の香港人に民族主義と愛国主義を吹き込み、過分な特権を与え、未来のために香港の中国化を称賛しなさいと焚きつけるでしょう。
そして第3に、国際社会の反応と世論です。今は全世界がコロナパンデミックのため、近隣で繰り広げられる事態に関心を向けることが難しくなっています。そのため、中国はこの国際的な大混乱の時期に乗じて、これまで伸ばしに伸ばしてきた国安法を施行し、暴挙に打って出たのです。アメリカやイギリスは強く非難していますが、その他の国々は体面をつくろい、口をつぐんでいます。中国の強い「経済報復」が怖いのかもしれません。
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